【解説】
全体的に黒ずみがございましたので、まずはクリーニングさせていただきました。
持ち手の部分は、内側が一部塗料の膜が剥がれております。
只、革はまだまだ丈夫そうでしたので、塗装のみでお直しさせていただきました。
ファスナーのファブリック部分は、ファスナーの金属や日常の汚れが深く浸透しており、あまりBefore・Afterの
差がございませんでした。
中面も、全体的に黒ずみがございましたが、
中面の革は外側と異なる種類の革を使っており、汚れが浸透している為中もカラートリートメントさせていただきました。
ボールペンの跡は、塗料ごと剥ぎ取らせていただいてからの再塗装となりましたが、
ボールペンのインクが革の繊維の奥まで浸透しており、全て剥離することは不可能でございました。
塗装直後はインクが消え、全く見えない状態なのですが、
数週間~数ヶ月経つと、ボールペンの跡が浮き出てくる可能性もございます。
ボールペンや油性インクを革に付着させてしまった場合は、なるべく早く、
革の繊維に浸透する前にご相談いただければと思います。
白いお色ともあり、全体的にとても綺麗になりました。